次回のピンポイントシューティング・予定

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hitasura-b-mms「あきゅらぼ」主催のエアガン射撃大会の予定をお知らせします。

APS本大会の興奮がまださめやらぬであろう7月29日の土曜日に、新宿MMSにて「ひたすらブルズアイ」を開催します。開始時刻は夜の5:00です。


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エアガン規制の猶予期間終了・後編

2007.2.22 木曜日

改正銃刀法では、規制値を下回るエアガンは「銃ではないもの」とされるため、銃の所持が禁止されている日本であっても販売したり無許可で所持したりしても法律違反とはならない。以前のエントリ(※エアガンの規制について(1~5)2005年10月)で書いた、「エアガンがオモチャとして成り立つにはどこらへんに線を引くべきかといった微妙な問題」が、明文化された法律によってキッチリと解決されたということなのだが……。

私はこの、規制値以下の製品は「銃ではない」とする考え方そのものに欺瞞を感じてならない。銃刀法の原則が銃の所持を「禁じる」というものである以上、所持できるのは「銃ではない」ものに限られてしまい、となれば玩具は銃ではないとする以外に認める方法がないという事情は理解できる。だが、規制値ギリギリのエアガンは「銃ではない」というのは、客観的に見て正しいと言えるかどうか?

私は、それは歴とした「銃」だと思う。「銃ではなく、玩具である」というのは詭弁だ。取り扱いを誤れば十分に危険なものだ。とはいえ、法律で所持を禁止したり、あるいは所持に公的な許可が必要になったりするほどの危険があるのかと言えば、そんなことはない。危険があるなら禁止せよ、とか許可制にするべきだとか免許を作れとか、そういう意見に与するものだと考えられては困る。確かにそれは「銃」であって「危険」なものだが、社会的コストをかけて許可制にしたり免許制にしたりするほどに危険なものではない。

もっと言えば、私はエアピストルや競技用エアライフルなども同様に考えている。もちろんそれらは紛れもない「銃」であって取り扱いを誤れば危険だが、許可や免許が必要なほどのものではない筈だ。今の日本でそれらをいきなり無許可での所持を可能にしろ、なんてのは無茶な話で非現実的だが、現状の競技用空気銃に対する厳しい規制はあきらかに行き過ぎで、是正していくべきものだ。実際にやってみると実感する。警察や公安委員会に無用な負担をかけているだけで(そのかわり少なからぬ対価を支払ってはいるが)、この煩雑な手続きが本当に社会安全のために寄与しているかと考えると疑問を感じてならない。少なくても住所氏名を届け出る程度の手続きで所持できるようにしても、社会的にはたいした危険性はない筈だ。

とにかく「銃」であれば問答無用で一律禁止、とする前提そのものが間違っている。これが私の考えだ。銃であっても禁止するべき危険なものと、確かに危険だが禁止するほどではないものに分かれる。エアガンはもちろん後者に属するものだ……と、このように考えるべきだ。

エアガンは玩具であって、銃ではない? そんなはずあるか。弾が撃てるんだからそれは銃だ。同時に玩具でもある。つまりそれは「オモチャの銃」だ。単純な話だ。「もしそれが銃であるなら、それはダメだ」という前提から呪縛されているかのように抜け出せないでいるからおかしな話になるのだ。

エアガン規制の猶予期間終了・前編

2007.2.22 木曜日

銃刀法改正の話が本決まりになっていなかった頃に一度、エアガン規制について書いた(※エアガンの規制について(1~5)2005年10月)。あの後に法改正が決まり施行され、定められていた猶予期間も先日終了した。これにより、法で定められた規制値を超えるエアガンはかつて玩具として販売されていたものであっても実銃に準じるものとして扱われ、所持しているだけで犯罪となる違法なモノとなった。

当ブログを載せているニフティのココログ(※この記事を掲載した当時)は当初はアクセス解析が有料オプションで、いくばくかの追加料金を支払わないと使えなかった筈だったのだが、いつのまにか無料で使えるようになっていた。それを見ると「エアガン 規制」というようなフレーズで検索して当ブログを見に来てくれる人が随分と多いようだ。そういう方々にとっては、銃刀法改正前の話しか書いてないのは不親切だろうから、以前のエントリに補足するような形で改正銃刀法に対する自分の考えを述べておこうと思う。

改正銃刀法では、規制値以上のエアガンを「銃」と定めると同時に、規制値以下のエアガンは「銃ではない」と定めたというところがミソになっている。銃を所持することは禁じる、だが銃ではないものは所持しても構わない、だから規制値以下のエアガンの販売や所持は合法である……と明確に法で定められたということになる。これまでの銃刀法には銃であるか/ないかを定める明文化された条項が無く、解釈次第では全ての玩具として売られているエアガンをも違法な実銃として取り締まりの対象とすることすら可能であるように読める状態で、エアガン自体が法律的にグレーな存在だったことから比べれば、玩具のエアガンに「これは合法である」というお墨付きが与えられたという見方も出来る。これはエアガン業界にとってある意味ではプラスとなる。

問題があるとすれば、というより最大の問題点は、既に販売され多数の人が所持している規制値を超えるエアガンが、ある日を境に違法なモノとなることにより、多くの人が自分がそれと知らないうちに銃刀法違反を犯している犯罪者となってしまうことだ。半年間の猶予期間をかけてメーカーも業界団体も雑誌媒体も広報に力を入れ、過去に販売した規制値を超える製品の回収および改修に力を入れてきたが、結果的にごく一部の製品しか回収・改修が出来なかったとのこと。これから何十年もの間、「改正銃刀法により自分が犯罪者となってしまっていることを知らない人」の対処に関係者は頭を悩ませることになるのだろう。

こんなことは分かり切っていたことで、このことについて私がどうこう言う気はないし、言ったところでどうしようもない。自分に出来ることは、まず自分自身と自分の手の届く範囲を自分に出来る範囲で正しい状態にしておくことだけだ。

ここでは、改正銃刀法における「銃」と「銃でないもの」の区分けに対しての意見を書かせてもらいたい。

APS-3・インプレッション(7)

2007.2.18 日曜日

昨日に引き続きAPS-3のインプレ。

とりあえず、真っ先に気になったグリップの加工から。手のひらの、人差し指を動かした際にピクピクと動く部分(腱が通っている部分)がグリップに密着してしまっているので、グリップのその部分を削ってやる必要がある、という話は昨日に書いた通り。

こういうポンプ式(マルゼンが言うところのコンプレスト・エアー)の場合、シリンダー内へのゴミの侵入は一気に銃をダメにしてしまうほどの重大問題になる。削りカスが万が一にも機関内に入らないように、まずはグリップを外して作業する。グリップの取り外しはグランドマスターとほぼ同じで、下から長めのプラスドライバーを差し込んで奥にあるネジを外せばズルッと抜けてくる。

手のひらにマーキングして握り、そのマーキングが付着した部分を削るという作業になる。ただグリップを握ってみるだけでは実際に構えて狙ってトリガーを引くときとは違う力の掛かり具合になるから、いちいち的に向かって構えるのと同じポーズを取って確かめながらの作業となる。

左が加工前、右が加工後。手の形は人によって異なるので、全ての人にとってこの加工がプラスになるとは言えないが、大まかな雰囲気は分かって貰えると思う。

この加工をすると、ただ握って構えただけの状態では、手のひらへの密着感が薄まり不安定さが増したような感じがするかもしれない。だが、そこから的を狙ってトリガーを引いてみると、加工前の「力を入れるとサイトが揺れる」という感覚がなくなり、人差し指だけが他の指から独立してトリガー単体に力を入れられるようになったことが実感できるはずだ。

ついでに10mで簡単にレストして撃ってみた。5発撃ち込みで7回、弾はスーパーグランドマスターBB弾。なにせ紙を撃っているので穴が一つにまとまってしまって正確には分からないが、グルーピングは24~35mmといったところ。うむ、もうちょっとまとまっても良いんじゃないかという気もするが、暗い部屋の中でまとわりつく猫を払いのけながらのテストということでそこらへんはさっ引いて見て欲しい。

APS-3・インプレッション(6)

2007.2.16 金曜日

もう一つ、不満というか不安なことがある。銃身下に伸びているシリンダーを指で軽くたたくと、音叉のように「ブーン」と振動するのだ。発射時の振動は従来のエアーコッキングに比べれば皆無に等しいが、それでもバルブを叩くことによる振動は存在する。その振動を減衰するどころか、これでは増幅させてしまい、銃身内を直進するBB弾に悪影響を及ぼすのではないか……? これはまだ確証が持てないのだが、競技銃のセオリーからすれば、「叩いたら振動が残る」ような部品が銃に取り付けられているというのはタブーであることには違いない。なんとかこの振動を無くす、あるいは押さえつけるような方法はないだろうか。もし、シリンダー部分の振動を無くすことを目的とするパーツを早々に発売するようなパーツメーカーがあったら、素直に「凄い」と思うべきだろう。

長々と書いてきたが、結論から言えばAPS-3は「買い」であると言っていい。ポンプ式(メーカー言うところのコンプレスト・エアー)の競技銃が所持許可を必要とせずに持って撃てるということ、そしてその値段が3万円かそこらという(実銃の競技ピストルに比べれば)破格値といっていい安さで手に入ることは、十分にニュースである。

APSカップ用として購入するAPSシューター以外にも、エアピストル競技の練習を自宅で行いたいという人、実銃の所持が理由があって出来ないがエアピストルには興味があるという人などにもおすすめできる。なにより、「狙って、撃って、そしたら狙ったところにちゃんと弾が当たる」という快感を、楽しさを味わって欲しい、そのための手軽な第一歩としてこの製品は大きな役割を果たすのではないか、いや果たして欲しいと願いたい。

APS-3・インプレッション(5)

2007.2.16 金曜日

グリップのデザインも相当実銃のエアピストルを研究したようで、かなり良いものになっている。なんといっても良いのが、握ったときの親指のほぼ真上に銃身の軸が来ており、それによりサイトの位置が非常に低くなっていることだ。グランドマスターではグリップの上にシリンダー&ピストンがあり、サイトはさらにその上に載る形になっていたため、「握った位置のはるか上に銃身とサイトがある」という感覚で、不安定なことこの上なかったのに比べれば素晴らしい進化だ。

リアサイトの上下左右を調整するためのノブも横に付いている。これも、サイト位置を低くするための設計の一環だと思われる。だがここで一つ問題が。サイトの上下調整用のノブがあまりにも低すぎて、親指の第2関節に当たるのだ。関節のちょうど固くて出っ張った場所にピンポイントで当たるので痛いことこの上ない。長いこと撃っていると右手のこの場所だけ青紫になってしまった……。ここはなんとかしたいところだ。

 

グリップのデザインについて、「かなり良いものになっている」と微妙な書き方をしたのには理由がある。トリガーを引くために人差し指に力を入れると、銃が左に傾くような感覚を感じる人がいるかもしれない。それは、下手なせいではない。グリップのデザインに問題があるのだ。

人間の手の指を動かしている筋肉は腕にある。腕からワイヤー(腱)が手のひらと手の甲を通って指に繋がっていて、それを引っ張ったり伸ばしたりすることで指を動かしている。だから人差し指を動かそうとすると、手のひらの人差し指に繋がっている腱がある部分も一緒にピクピクと動く。競技ピストルのグリップでは、トリガーを引こうとする時にその動きが銃に伝わらないように、人差し指関連の腱が付いている部分がごっそりとえぐられたデザインになっているのだが、APS-3ではそれが考慮されておらず、普通に他の指と同様に手のひらがべったりとグリップに付くようなデザインになっているのだ(左写真の青い部分)。

手のひらの、人差し指を動かすと同時に動く部分はどこか? 触れば分かるはずだ。その部分がグリップに触れないように、グリップを削り込んでいく必要がある。

 

これ以外はグリップは問題ない。パームレストを上下に動かせる範囲も広く、また調整後にネジを締めて固定するときも固定具がグリップ裏側に食い込んでガッチリと止まり、「締め付けていくとせっかく調整したパームレストが動いてしまう」というようなことがないようになっている。ここらへんは、さすがに競技銃を長く作ってきたメーカーだけのことはある。

 

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プロフィール

 
池上ヒロシ
各種雑誌にてライターをやっています。
銃器の構造、歴史、射撃技術などが得意分野です。メインフィールドはピストルを使った精密射撃です。
 
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