トイガン射撃 実銃射撃 海外の反応シリーズ

透明素材のフロントサイト【海外の反応】

投稿日:2017年3月9日 更新日:

どの競技でもそうだと思いますが、射撃競技の世界でも五輪が終わると大規模なルール改正が行われます。リオ五輪が終わった直後の2016年10月に、2017~2020に開催のISSF公式競技に適用されるルールの変更点が発表されました

ルールの変更点は多岐にわたります。携帯電話はおろか身につけることができる一切の通信デバイスは射座には持ち込み禁止になるとか、これまでは「おでこ」より前方に出なければ使用してもよかったサイドブラインダーが全面禁止になるなんてのが一般的なライフル射撃選手に関係してくるところですが、ピストル射撃に限定した大きなルール改正というのがひとつ、それもサイトに関するルール改正があります。

「ファイバー・オプティックや、反射するカラー・サイトは禁止される」というものです。

ファイバー・オプティックというのは「集光アクリル」として知られている素材を使ったサイトで、円筒状、あるいは直方体の側面から周囲の光を吸収し、端面が発光するタイプのものです。トイガン用に様々なタイプのものが販売されているので、日本のガン好きだったらけっこう馴染みも深いんじゃないかと思います。

「反射するカラー・サイト」というのは何なんだってのは解釈が分かれてて少々混乱してますが、おそらくは蛍光色のペイントをサイトに塗るのはダメだよ、って意味なんじゃないかと思います。

となると微妙になるのが、フロントサイトを(集光タイプではない)色付き透明素材に変更するのは有りなのか無しなのか、という点ですね。それが集光タイプなのかそうでないのかを明確に判断する基準ってのが公開されていない以上、現地で「ダメ、これ違反」ってされてしまう危険性のことを考えると、一律全部ダメってことにされたんだって判断するのが一番妥当かもしれません。
 

2008年の東京都選手権で写真を撮らせてもらった、いろいろと改造されたモリーニ。フロントサイトが赤いアクリル製のものに交換されています。もっともこの大会のあとすぐ取り外して元に戻したそうですが。こういうタイプのフロントサイトも、おそらくは今回のルール改正で使用不可になるのだと思います。

もっとも、あんまり厳密にルールが適用されない国内の大会や、そもそもISSFルール関係ないAPS競技では集光アクリルも透明アクリルもこれまでどおり使い続けられると思います。今回は、まだ上記のルール改正が発表される以前に海外掲示板にて交わされていた透明アクリル製のフロントサイトについての話題です。


 

フロントサイトを交換してみる

TargetTalk:Transparent front sights
(http://targettalk.org/viewtopic.php?f=4&t=33025)


  • どなたか、色付き半透明な素材で作られたフロントサイトを試したことがある方はいらっしゃいますか? 赤、黄、緑の製品が販売されているのを見たのですが…。もし実際に使ってみた方がいれば、どんな感じだったか話を聞きたいです。(国籍不明)

 

  • 色付き半透明のインサートを持つフロントサイトの是非については、何年にもわたる議論の対象となってきています。私から言えることは、ISSF射撃におけるトップレベル競技者が使用する範囲では、きわめてまれな存在だということだけです。(イギリス・ルイスリップ)

 

  • 「実際に見たことがあるか?」という意味でしたら、私は未だかつて見たことも聞いたこともありません。ライフルを除いてですが。(スコッツデール・アリゾナ州)

 

  • 30年ほど前のことになりますか、自分のGSPに半透明インサート付きのフロントサイトを付けてみたことがあります。赤と緑のバージョンでした。
    結論から言えば、時間の無駄でした。(イギリス・ルイスリップ)

 

  • ええと確か、ずいぶん前にヨーロッパのピストルブランドで、赤色プラスチックのフロントサイトが売ってたんで買ったのですが、それを「スモーク」して溶かしちゃった記憶が…。
    色付きサイトというのは、ISSFピストルの分野では10年に1回くらいの頻度で定期的に登場する「画期的な素晴らしいアイデア」(つまり定期的に「やっぱりダメだった」って結論づけられるアイデア)の一つだったりします。(シドニー・オーストラリア)

 

※訳者注:競技射撃では、サイトは真っ黒で光を反射しないことが求められます。「完璧なつや消し黒の表面処理」を手軽に実現する方法として広く使われているのが、ライターで炙ってススをつける方法です。スス付け専用のライターも売ってるくらいです。「サイトをスモークする」ってのはそれのことです。ただ、金属製のサイトならともかくプラスチック製のサイトをライターで炙ったりしたら、そりゃ溶けます。

 

  • 私も、Gamoのリアサイトをスモークして溶かしちゃったことがあります。ヤスリで削ってなんとか綺麗にしましたが。(スコッツデール・アリゾナ州)

 

gamo※訳者注:Gamoってのはスペインの空気銃メーカーです。日本でも、狩猟に使われるハイパワーなプリチャージ式エアライフルとしてはそれなりにメジャーな名前だと思いますが、競技用銃のメーカーという印象はありません。実際に製品ラインナップを見ても、いわゆる「ISSF射撃」に使われる競技銃は作っておらず、エアピストルもCO2のセミオート銃、要は玩具銃の威力が強いやつ的なのがメインで並んでいます。画像はトップページのスクリーンショット。

 

  • John McNallyというラピッドファイアの選手が使用していたことがあります。彼はフロントサイトを加工してスロットを作り、色付きの光ファイバーケーブルを挿入していました。
    ただ、私はその仕様のサイトが精密射撃において有効であるとは思えません。(交差点)

 

  • 私はかつて、Don Nygordからオレンジ色のファイバー・オプティック・サイトを購入し、LP10と162Eで使用していたことがあります。それほど頻繁に使用していたわけではありませんが、射撃に熱心だった6~7年ほど前は時々使用していました。どちらかというと目新しさが動機のメインでした。効果があったのかと言われると、正直よくわかりません。(国籍不明)

 

  • すいません、私が念頭においていたのは、フロントサイトにファイバーを埋め込むタイプのものではなく、フロントサイトそのものが色付き透明プラスチックの単一ブロックで作られたタイプのものです。(国籍不明)

 

  • 私が使用していたのは、オリジナルの黒い金属製サイトの左右に薄いストライプが入るタイプのものです。
    ああいった「おもちゃ」に期待をしていた時代は、私にとってははるか昔のことになってしまいました。(イギリス・ライスリップ)

 

  • 私が使っていたのは、オリジナルと同じ形の透明プラスチック製のフロントサイトでした。(国籍不明)

 

  • 透過性のフロントサイトを通して見た時の、ターゲットの黒丸の見え方はどんな感じでしょうか? ぼやけて見えたりしませんか? あともうひとつ、そういったフロントサイトはISSFルールに違反しないかどうかも気になります。(イタリア・ローマ)

 

  • >ターゲットはぼやけて見えないか
    私は常にターゲットの黒丸はぼやけて見えます。それは、目のピントをサイトに合わせることの副作用です。
    >ISSFルールに違反しないかどうか
    サイトの素材を通してターゲットが見えてしまうようだと、それは「オプティカル・サイト」という扱いになり、ルールで許可されません。(イギリス・ライスリップ)

冒頭に書いたとおり、2017からのルール改正で集光アクリルタイプのフロントサイトは使用不可になりました。ここに書かれているのは古い内容になります。

ルール関係なしに、「フロントサイトが明るく光るというのは、精密射撃において有効なのかそうでないのか?」という点については、少しだけ賛否両論があるとはいえ大勢は「効果なし。無駄」というものでした。フロントもリアも真っ黒なシルエットになっていて、それをキッチリと合わせてアラインメントを取って、それをターゲットと合わせてサイトピクチャーを作っていく、という照準方法をするISSF系のピストル射撃においては、目立つ色で光るサイトなんてものはジャマにしかならないんだと思います。

しかしAPSカップではちょっと事情が変わります。ISSFルールではとても基準を満たせないレベルで薄暗い会場だとか、黒い台の上におかれた銀色のターゲットを狙うなんていう無茶振りなステージだとか、薄い灰色に近い水色の背景に溶け込む真っ白なターゲットを3秒以内で撃てなんていうイジメに近いステージだとかが並んでおり、フロント&リアサイトを黒いシルエットにして狙うだけではとても対処ができない状況が頻発します。こういう場ならば、目立つ色で光るサイトの存在意義も大きいとは思います。

-トイガン射撃, 実銃射撃, 海外の反応シリーズ

Copyright© あきゅらぼ Accu-Lab , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.