実銃射撃 射撃のコツ 海外の反応シリーズ

韓国の人に学ぶピストル射撃の基礎その2「グリップ」【海外の反応】

投稿日:2016年8月1日 更新日:

ASC(ASIAN SHOOTING CONFEDERATION)提供の「基礎から学ぶピストル射撃」動画について、私のショボいヒアリング能力で聞き取れた範囲で内容の簡単な紹介と、一般的な「ピストル教本」とのちょっとした違いについて解説していきたいと思います。

第2回の今回は、Part.3の「グリップの保持」です。オリンピックの種目でもあるピストル射撃ですが、競技用に作られたピストルというのは世間一般の方が「拳銃」とか「ハンドガン」とか言われた時に想像されるようなものとは全く違った、手のひらを包み込むような大きなグリップがついています。ピストル射撃は片手で撃つものなので、それ専用に特化した形なんですね。

手の形や大きさはひとそれぞれで違いますから、競技用ピストルのグリップ(アナトミカル・グリップなんて呼びます)は手の大きさに対応して一部を動かせるようになっていますが、それだけで万人にフィットするというわけにはいきません。どうしてもある程度グリップを削ったり盛ったりして自分の手に合わせる必要がでてくるわけです。動画の最後の方に、グリップカスタムのコツみたいなことについてさらっと触れられてるようなところがあるのですが、肝心の部分が上手く聞き取れなくて内容がアヤフヤになっちゃってます……。
(※8/3追記:いただいたコメントを参照にその部分を書きなおしました)

Part.3 グリップの保持(Hold)

ポジションを決める前に、グリップを正しく握る必要がある
正しいグリップとは、無理や緊張がなく銃を握っている状態で、なおかつ撃発時に銃が動かないものである
銃の重量は第一義的にグリップで支えることになる
グリップの保持は非常に重要である

グリップを手のひらの中心に押し付ける。この時、銃身と押し付ける方向が完全に一直線になるように気をつける
指をグリップの前面に回す。このとき、指が自然な状態のままグリップ全体を絞り込むようにする
特に中指が、トリガーガード下端に「物凄くピッタリと合う」ことは最も重要である
中指、薬指、小指を銃の前面に回す
小指は他の2本の指に比べて、遥かに軽い力しかかけないように注意する
 

asc-3-1「大事なことなので字幕にも出しました」という具合に強調される、グリップを握る指に入れる力について。中指が一番強く、薬指は少し弱く、小指にはほとんど力を入れないのが「正しい握り方」とのこと。「拳は小指から握れ」じゃないけれど、私の場合小指にけっこう力を入れてたので、これはちょっと衝撃的でした。現在、小指の力を抜いて撃つとどうなるか試しているところです。

トリガーフィンガー(人差し指)は自由に動くようにする
トリガーフィンガーは、トリガーガードやグリップには一切触れないように注意する
 

asc-3-2トリガーを引く人差し指はグリップやフレームには触れないようにする、というのは当サイトの連載、「はじめての精密射撃~はじみつ~」でも何度か書いているとおり、とても大事なことです。場合によっては、グリップの指があたる部分を少し削ったりすることも必要になります。

親指は銃に一切の圧力をかけないようにグリップの側面に置く。
 

asc-3-3競技用ピストルのグリップ左側面には親指を置くためのスペースが設けられています。写真のようにくぼみに沿って真っ直ぐ前に伸ばすタイプの射手と、親指をカギみたいに曲げてくぼみから指先を外すタイプの射手がいます。最近良く見るのが後者で、Jin Jong-ohもその一人ですね。

正しい姿勢で標的を狙った時には、サイトは自然とターゲットに揃わなければならない
もしそうならない場合、グリップに何らかの問題があるということである。グリップをモディファイする必要がある。

グリップを握る角度に関しては、構えた時に目とリアサイトとフロントサイトが一直線に並ぶことが必要(もちろん、手首などに力を入れない状態で)
グリップを決めるときには、まず銃身をグリップするのと反対の手でしっかりと掴み、グリップする方の手にグリップをしっかりと押し付けるようにする。
トリガーフィンガーはグリップには触れないように。
中指の上部は、トリガーフレームを手前に引く。
親指とトリガーフィンガーで作ったVの字の頂点にグリップの最後部が来るように押し付け、筋肉を緩めて手のひらとグリップがしっかりと触れるようにする

グリップを握る位置や強さは、ピストルを撃つときには常に同じになるようにする
グリップを握る強さの変化は、トリガーに顕著に影響する
小指を握る強さは、他の2本の指よりもずっと弱いものにする
(強すぎると、射撃時に銃口が下がる)
親指に力を入れ過ぎると、弾着が左下や右にズレる

ドライファイアを繰り返すことによって、ハンドポジションのチェックができる
 
asc-3-4
写真で青色のマークを付けた場所を削ったり盛ったりすることで、フロントサイトの上下移動を行う
フロントサイトを下げたい場合は、この場所を削る
 
asc-3-5
赤色のマークを付けた場所も、盛ったり削ったりすることでフロントサイトが上下する
盛りすぎるとフロントサイトが低くなる
 
asc-3-6
緑色のマークを付けた場所は、(削ったり盛ったりすることで)フロントサイトの左右調整が行える


グリップのモディファイについては、なかなかコレといった教本とか資料がありません。文章や写真で説明するのがなかなか難しい分野の技術だってこともあるでしょうし、手の形や射撃姿勢なんかが人によってぜんぜん違うから「こうするのが正解」ってのが断言しづらいってこともあるのでしょう。

ただし、「毎回、グリップの同じ位置に手のひらの同じ位置を当てる」ことと、「毎回、グリップを同じ力で握ること」が大事だってのは、どんな流派でも変わらない絶対の真実のハズです。ピストルの銃身を左手で持って右手に押し付け、位置や力の入り具合を慎重に確認しながら指をグリップ全体に回していく、そういう一連の手順は、YoutubeにUPされているピストル射撃の世界戦なんかをみると、並んでいるトップシューターの皆さんは一様に手間や時間をかけて行っているのを見ることができます。

けれど周囲を見てると、けっこうそこらへんいい加減というか、「ひょいと銃を手にとってそのまま撃ち始める」って感じの人が意外に多いように思えます。いまいち点が伸びなくて困ってる人には、「まずグリップの握り方が毎回同じようになるように、今よりも少し慎重になってみましょう」というのが良いアドバイスになるんじゃないかと思います。

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