先日のエントリーにて、APS-3の分解やトリガーカスタムの方法などをお届けしたが、その時に使ったAPS-3のトリガー&シアメカニズムの解説GIFアニメーションが実はずいぶん前に作ったものだったりした。とくに間違ってるとか問題があるというわけでもないのだけれど、せっかくなので作りなおしてみた。
ついでに、「トリガーを引いた時、その重さと感触がどういうふうになるのが『良いトリガー』なのか」についても、GIFアニメーションと連動して図解してみた。上手く伝われば良いのだけれど。

ノーマルのAPS-3・トリガー&シアメカニズム
APS-3のトリガー&シアメカニズムは、は、スプリングの力で前進しようとするストライカーを、下からミゾにハマることで前進しないように「つっかい棒」の役割を果たすシアA(図では水色)、そしてそのシアAが下降しないように下から支えるシアB(図ではオレンジ色)、そしてシアBを動かすトリガー(図では緑色・トリガーブレードは黄色)という4つの部品で構成されている。
サイドプレートを外した時に左側面に開けられた穴から見えるスプリングと、そのスプリングが付いているシアC(図では黄緑色)は、前進しようとするストライカーを支えるといったような「つっかい棒」的な役割は全く果たしていない。実際に、CバネやシアCそのものを取り除いてしまっても、コッキングや射撃操作は全くなんの問題もなく行うことができる。
ならば、シアCやCバネは、いったい何の役割を果たしているのか? それは、シアBとシアAの噛み合いが外れそうになる直前にトリガーに当たって、「もうすぐシアBとシアAの噛み合いが外れるぞ」ということを、トリガーの感触として射手に伝えるという役割だ。言ってしまえば、「トリガーを重くするためだけのパーツ」ということになる。