エアガン、サバゲ ガンマメ~銃の豆知識~

【ガンマメ】ホップアップとは

投稿日:2015年12月29日 更新日:

HOPの原理

落下スピードを下げるために使われるのが、BB弾の回転だ。「マグヌス効果(Wikipediaによる説明)」というものがある。流れの中に置かれた球体を回転させると、流体の粘性によって流れに対して垂直の力が発生するというものだ。
 

1-4流れの中にある球体が回転していると、流れに対して垂直な力が発生する。これをマグヌス効果という。野球の変化球はこれを応用したものである。

BB弾に上向きの回転をかけて水平に発射すると、重力に対抗する方向にマグヌス効果による力が発生する。力の大きさは回転速度と流れの速さ(BB弾のスピード)によって決まるから、空気抵抗によりスピードが落ちればマグヌス効果による力も小さくなり、最終的には普通に撃ったのと同じようにBB弾は下に落ちる。しかし、落下するスピードが遅くなるため、下に落ちるまでに飛ぶ距離はHOP回転を与えずに撃った時とくらべるとずっと長くなる。

さらに、BB弾の重さと与える回転の強さをうまい具合に調整すると、BB弾が「舞い上がりもせず落ちもせず、スーッとまっすぐに飛んでいって、最後にぽとりと落ちる」という、独特の弾道で飛んでくれる。放物線を描いて飛んで、遠距離を狙おうとすればターゲットまでの距離によって狙う場所を適切に変えないとかすりもしない通常の弾道よりも、ずっと狙いやすいし当てやすい。
 

1-5同じ初速で発射されたBB弾でも、適切な強さのHOP(上向き回転)がかかっていると落下スピードが遅くなり、結果としてBB弾はより遠くまで飛ぶ。銃を斜め上に向けて撃てば、HOPなしでもBB弾を遠くまで飛ばせるが、「狙って撃ったときの当てやすさ」という点では、BB弾が素直にまっすぐ飛んで行くHOPは抜群のものがある。

威力(初速)はそのままに、飛距離を伸ばし、さらに弾の飛び方もまっすぐに近いものになってくれるおかげで、距離にかかわらず狙った場所に当てやすくなるという大きな利点から、サバイバルゲームに使うエアガンではHOPはほとんど必須になっている。交戦距離が長くなる屋外ゲームでは、HOP無しのエアガンではHOP付きエアガンにはまるで対抗できないといっていいほどだ。

だが精密射撃や競技射撃の世界では、「HOPは命中精度を落とす」という考えから、HOP無しのエアガンを使う人も多い。また、「そんなことはない、適切なHOPは弾道を安定させ命中精度を上げる」という考えから、精密射撃でもHOP付きエアガンを使う人もいる。ここらへんは流儀みたいなもので、どちらが正しいとか間違ってるとかいう話ではないんじゃないかと思う。

次回は、日本のエアガン界に「HOP」という概念が広まっていくまでの過程や歴史を振り返ってみたい。

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