【ガンマメ】使用が禁止されているダムダム弾って、どんな弾なの?


エクスパンディング(拡張)弾丸の一種。今でも狩猟などでは似たような仕組みの弾は普通に使われている。

「国際条約で、『残忍であるから』という理由で戦争での使用が禁止されている弾がある。その名もダムダム弾という」

上記のようなフレーズは中二病マインドに働きかける力が強いようで、「ダムダム弾」というのはなにやら物凄い威力を持った特別な弾であるというような誤解が、ずいぶん長い間広まっていた時期があった。……もっとも当時(70~80年代)には「中二病」なんて言葉は無かったけれど。

なんといっても、「ダムダム弾」って名前の響きがいい。ひらがなで書くと「だむだむだん」。濁音が物凄い勢いで3連続もするので、口に出すだけで特別な威力がありそうだ。付け加えるならば、英語ではちょっとありそうにない「ダムダム(Dum-Dum)」という単語の響きがまたいい。ちょっとエキゾチックな雰囲気があり、なにやら呪術っぽいというかオカルトめいた特別な力が宿る弾だって言われても信じてしまいそうだ。
 

40SWダムダム弾は、エクスパンディング(拡張)弾の中でも最も初期に開発されたものの一つ。写真は現在、護身用・警察用として広く使われているエクスパンディング弾の一種「ホローポイント」形状の銃弾(右)と、それがターゲットに当たって変形したもの(左)。


ダムダム弾は、同じ威力の弾であっても、よりその弾を命中させた対象――つまりは敵の兵士――に対して、より重傷を負わせることを目的に工夫された弾だ。確かにえげつなくて残酷な弾ではあるのだが、銃、特に戦場や狩猟において使われる銃の目的は何なのかってことを考えれば、それはむしろ正当な性能向上のための改良の一環とも言える。

そういった場における銃の使用目的を一言で言えば、相手を倒すためということになる。私が普段やっている競技射撃では、弾が狙った場所に当たるかどうかだけが重要であり、当たった後にどれだけ対象を破壊するかなんてことには全く興味がない。極論すれば銃弾の威力なんかどーでもいいわけだが、戦場や狩猟においてはそういうわけにもいかない。銃弾が持つ運動エネルギーを利用して、相手の身体組織を破壊することにより、その行動ないしは生命維持を難しくすることが目的ということになる。ならば銃弾に求められる性能は、まずなにより運動エネルギー(威力)が高いこと。そして命中した時には、その運動エネルギーが効率よく身体組織の破壊に使われることの2つだ。

威力の強さは、銃という道具が人間が手に持って使用するものである以上、上には限界がある。あまりにも高い威力の弾を撃つ銃は、反動が大きすぎるなどいろいろな問題が生じてしまい、実用性が損なわれる。ならばできることは、「できるだけ効率よく、弾の運動エネルギーを対象の身体組織に伝達する」ことになる。

エクスパンディング弾というのは、その一環として考えだされたものだ。細長い弾が、命中すると変形して平べったく広がり、貫通せずに体内に留まって広い範囲で身体組織を破壊するように、弾の構造や材質などに工夫が凝らされている。




にほんブログ村 その他趣味ブログ トイガンへにほんブログ村 その他スポーツブログへにほんブログ村 その他スポーツブログ 射撃へ

Comments are closed.

 

サイト内検索


ここ1週間の人気記事

カレンダー

2018年9月
« 8月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

最近のコメント

リンク

カテゴリー