エアガン、サバゲ ガンマメ~銃の豆知識~ 全般

【ガンマメ】リボルバーが好きなんだけど「時代遅れだし性能悪い」って言われた。

投稿日:2015年6月7日 更新日:

では、リボルバーは性能が悪いというのは本当なのか? 実銃、それも実用拳銃のカテゴリーで比べるのなら、オートとリボルバーに致命的なレベルでの性能の差というのは存在しないといっていいだろう。もちろん装弾数の差と、撃ち尽くした時に弾を補充するそのやりやすさについては確実にオートの方に軍配が上がるが、逆に言えば明確な差といったらそのくらいだ。極端なハイパワー弾を撃とうとすると、今度はリボルバーの方が有利になるが、これも「実用拳銃というカテゴリー」に限った話ならば関係がない。

だが、エアガンの世界ならどうかということになると、話が変わってくる。エアコッキング式、ガス式と、「弾が撃てる玩具銃」としてモデルアップされたリボルバーは数多いが、それらはどれも、オートに比べれば性能的にはどうしても見劣りするものになってしまう。パワーにしろ飛距離にしろ命中精度にしろだ。

これは、エアガンと実銃の機構的な違いからくるものだ。実銃は、弾を発射するために必要となるエネルギー源を弾薬そのものの中に全て封入して一体化してある。その一体化した「カートリッジ」を弾倉内に装填し、銃は弾を銃身の後ろの適切な場所に移動させて、カートリッジの底部にある適切な場所を適切な強さで打撃する、ただそれだけを行えば良い。

だが、エアガンはそういうわけにはいかない。実際に飛んで行く弾とは別に、その弾を飛ばすために必要なエネルギー源をどこか別の場所に蓄えておく必要がある。弾を撃つときには、その貯蔵庫から1発の弾を撃つために必要な量だけを適切に取り出し、弾の後ろまで導いてやる必要がある。

これは、機械設計上では極めて大きなハンデになる。発射エネルギーの貯蔵庫はどこにすればいい? 常識的に考えればグリップ内か。ならグリップ内から銃身後ろまで、どうやれば高圧ガスをロスなく導けるか? リボルバーは、グリップ内にしろフレーム内にしろ、見た目よりずっと内部は狭くトリガーやハンマーを組み合わせて動かすためのパーツがミッチリとつめ込まれている。その中に大きなタンク(エアコッキングの場合はエアーシリンダー&ピストン、ガスガンの場合はガスタンク)を内蔵し、さらにそのタンクから(複雑に組み合わさったハンマーやトリガー関連のパーツをよけながら)銃身後ろまでパイプを引っ張ってこなければならない。BB弾を保持する場所が、1発撃つごとに入れ替わってしまうというのも命中精度のことを考えれば大きなマイナスになる。難所難所、また難所のオンパレードだ。
 

crown-pythonクラウンのガスリボルバー「コルトパイソン」の内部構造。トリガー&ハンマー周りの部品は基本的に実銃準拠で作られてはいるが、それらのパーツの形状や配置を少しだけ変更することで僅かな隙間を作って、グリップ内に内蔵したガスタンクからのルートを確保している。グリップ内に本来は入っているはずのハンマースプリングは省略され、ハンマー軸部分に仕込まれたヒゲバネで代用されている。

トリガーと連動してシリンダーが回転し、シリンダー内の弾が発射されるという機能を持ったエアガンを作ろうとすると、いろいろと技術的に難しいハードルが立ちふさがるため、どうしても性能的には、リボルバーではないオートのエアガンに比べて劣ったものになってしまう。実銃と同じように、カートリッジ内に「パワーソースと実際に飛んで行く弾」を一体化して詰め込んで、それをシリンダーに装填する形にすることが可能であればリボルバーとしての利点とエアガンとしての性能の両方を確保できるのだが、それをしようとすると技術的問題ももちろんあるが、それ以上に法律という大きな壁が立ちふさがる。

実際、過去になんとか法律的に問題ないように、つまり実弾を発射するようなことができないようにあれやこれやと工夫した形で「パワーソースを内蔵したカートリッジ&BB弾」を装填するタイプのリボルバー型ガスガンが製品化されたことが2回あるが、その2回とも警察により「この製品は簡単な改造により実弾の発砲が可能である」と断定され、持っているだけで違法な真性銃として取り締まりの対象になってしまっている。

狭いメカニズムの中にどうやってエアガンとしての機構を潜り込ませるか。厳しい法律の規制をクリアしつつ、どうやってBB弾発射機としての性能を確保するか。数多い「リボルバー好き」の要望に答えるために、今もエアガンメーカーは知恵を絞り、新たなシステムを考え出そうとしているに違いない。

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