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トイガン射撃 製品レビュー

APS-3・インプレッション(5)

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グリップのデザインも相当実銃のエアピストルを研究したようで、かなり良いものになっている。なんといっても良いのが、握ったときの親指のほぼ真上に銃身の軸が来ており、それによりサイトの位置が非常に低くなっていることだ。グランドマスターではグリップの上にシリンダー&ピストンがあり、サイトはさらにその上に載る形になっていたため、「握った位置のはるか上に銃身とサイトがある」という感覚で、不安定なことこの上なかったのに比べれば素晴らしい進化だ。

リアサイトの上下左右を調整するためのノブも横に付いている。これも、サイト位置を低くするための設計の一環だと思われる。だがここで一つ問題が。サイトの上下調整用のノブがあまりにも低すぎて、親指の第2関節に当たるのだ。関節のちょうど固くて出っ張った場所にピンポイントで当たるので痛いことこの上ない。長いこと撃っていると右手のこの場所だけ青紫になってしまった……。ここはなんとかしたいところだ。

 

グリップのデザインについて、「かなり良いものになっている」と微妙な書き方をしたのには理由がある。トリガーを引くために人差し指に力を入れると、銃が左に傾くような感覚を感じる人がいるかもしれない。それは、下手なせいではない。グリップのデザインに問題があるのだ。

人間の手の指を動かしている筋肉は腕にある。腕からワイヤー(腱)が手のひらと手の甲を通って指に繋がっていて、それを引っ張ったり伸ばしたりすることで指を動かしている。だから人差し指を動かそうとすると、手のひらの人差し指に繋がっている腱がある部分も一緒にピクピクと動く。競技ピストルのグリップでは、トリガーを引こうとする時にその動きが銃に伝わらないように、人差し指関連の腱が付いている部分がごっそりとえぐられたデザインになっているのだが、APS-3ではそれが考慮されておらず、普通に他の指と同様に手のひらがべったりとグリップに付くようなデザインになっているのだ(左写真の青い部分)。

手のひらの、人差し指を動かすと同時に動く部分はどこか? 触れば分かるはずだ。その部分がグリップに触れないように、グリップを削り込んでいく必要がある。

 

これ以外はグリップは問題ない。パームレストを上下に動かせる範囲も広く、また調整後にネジを締めて固定するときも固定具がグリップ裏側に食い込んでガッチリと止まり、「締め付けていくとせっかく調整したパームレストが動いてしまう」というようなことがないようになっている。ここらへんは、さすがに競技銃を長く作ってきたメーカーだけのことはある。

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