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利き手と効き目が逆の場合の射撃【海外の反応】

投稿日:2019年2月19日 更新日:

クロス・アイ・ドミナンスの有名人といったら、俳優のブルース・ウイリスがすごくわかりやすい例です。顔を左方向にそむけ、右目を流し目気味にして左手に持った銃のサイトを見る独特の射撃フォームは、利き手が左・効き目が右であるせいなのです。
写真は映画「ダイ・ハード」ブルーレイコレクションのパッケージから。


普段ものを見ているときには普通は両目で見ますが、実はメインで使っているのはどちらか片方の目だけで、もう片方の目は補助的な役割しか果たしていません。そのメインで使っている方の目を効き目といいます。英語では「ドミナント・アイ=支配的な方の目」という言い方をします。一般的には利き手と同じ側の目が効き目になっていることが多いのですが、それが逆になっている人も一定の割合で存在します。支配的(ドミナント)な目と手が交差(クロス)しているという意味で、クロス・アイ・ドミナンスと呼びます。資料によると1割くらいの率だそうです。けっこう多いですね。

射撃において、効き目がどちらかというのはすごく重要です。狙いを合わせるというのは、銃に取り付けられた照準器(サイト)と、弾を当てたい目標(ターゲット)を重ね合わせることで行います。そのときに使えるのは片方の目だけです。サイトは近くにありますがターゲットは遠くにありますので、その2つを両目で見て合わせるということは基本的にできません。どちらかが二重になって見えてしまうからです。

照準に使う目は、支配的な方の目=効き目であることが必要です。そうでない方の目で照準しようとしても、効き目からの情報が照準の邪魔をしてしまい上手く狙えなくなることがあるのです。多くの人は効き目と利き手が同じなので、銃のサイトは「右手で構えると右目で狙える/左手で構えると左目で狙える」ような作りをしています。ライフルは右で構えれば必然的に右でしか狙えませんし、ピストルも右で構えると、ちょうどターゲット―フロントサイト―リアサイトを結んだ直線の延長線上に右目が来るような作りになっています。

となると、困るのが利き手と効き目が逆の側にある、クロス・アイ・ドミナンスな人です。利き手に合わせて効き目じゃない方の目で照準するべきか、それとも効き目に合わせて利き手じゃない方の手で銃を構えるべきか? これが悩みどころになります。実際にトップレベルの射手を見ていても両方がいます。なかなか答えが出しづらい問題なのです。

TargetTalk(海外の射撃競技専用フォーラム)に、クロス・アイ・ドミナンスの人が射撃を始めるにあたり「どうすればいいか」とアドバイスを求めるトピックが立ち上がっていました。実銃射撃に限らずピストル射撃全般(もちろんAPS射撃も)に役立つ話だと思いましたので、簡単に抜粋して紹介してみたいと思います。

利き手と効き目が逆な場合の射撃

引用元:TargetTalk : Cross eye dominance


  • 10mピストル競技を始めようと思っているんですが、心配が一つあります。私の効き目は右目なのですが、利き手は左手なのです。こういう形だと射撃競技において大きなハンディキャップになると聞きました。アドバイスをいただければ幸いです。(国籍不明)
  • 私は、長い期間クロス・アイ・ドミナンスについて大勢の人達と話してきた経験から、「これをすれば万事解決」というような普遍的な解決策というものは存在しないという結論に達しました。
    私の利き手は右ですが、効き目が左目だったため、ピストル射撃を左手で始めました。およそ1年後、右目で照準し右手で撃つことを勧められました。あくまで私の場合ですが、それはベストな方法ではありませんでした。私の右目には問題があり、フロントサイトに焦点を合わせることができず、そのため「何にも焦点が合っていない状態」から照準を開始することになります。焦点を合わせることには大きな苦労があり、数年は頑張りましたが得点はいっこうに伸びませんでした。そもそも何も見えないのだから着弾予測すらできません!
    クロス・ドミナント・シューティング(左目照準、右手射撃)も試してみました。ある程度は良好な結果が出ましたが、思ったよりも安定しません。
    最近、私は左目照準、左手射撃へと切り替えました。肩に怪我をしたことが理由です。その結果ですが、驚くほど良い感じです。据銃は安定していますし、トリガープルにいたっては、教科書にそうしろと書いてある形そのままに制御できています。白的撃ちをするとかつて経験したことのないタイトなグルーピングを見ることができます。着弾予測もピタリと合います。こんどこそ、「初心~中級者の煉獄」から抜け出せるのではないかという希望が見えてきました。
    ただ、繰り返しになりますがこれはあくまで私の場合です。人間はみな異なった仕組みで構築されていますから、4人の射手がいれば4通りの異なる意見が得られます。なので私から言えることは、ただ1人の意見にばかり傾倒することなく、いろいろな物事を試してみることです。それぞれのアプローチ方法を一つずつじっくり試してみるのには時間もお金もかかることです。特に右用/左用のグリップや、メガネのレンズを用意するのにはけっこうな金額を要します。ですが、それらは私達のような人間にとっては打開の糸口となりうるものだと私は考えます。
    あなたに幸運がありますように。(アメリカ・テキサス州ダラス)
  • ありがとうございます。私は左目の視力がほとんどないので、右目照準・右手射撃の練習をして右腕に力と持久力を付けていこうと思います。特別な理由がないのなら、物事はシンプルなほうがいいといいますし。(国籍不明)
  • あなたと逆の状況(効き目左・利き手右)の人に左で銃を撃てと薦めるのは難しいものがありますが、あなたの場合(効き目右・利き手左)は右で銃を撃つほうが良いと思います。世の中は右利き用に作られてますので、そこで暮らす左利きの人間は、利き手ではない方の手を使うことについては右利きの人間よりも経験が豊富です。(ケンタッキー州レキシントン)
  • 「左利きでも、効き目が右なら右手を使ったほうがいい(なぜなら左利きは右手を使うことに慣れているから)」という投稿は、良い着眼点だと思います。
    私は効き目が左で利き手は右ですが、現在は右目で照準し、右手で銃を持っています。そのことから分かったことは、効き目じゃない方の目で照準するほうが、利き手じゃない方の手で撃つよりも難しいということです。たとえ正しい矯正度のレンズを使っていたとしてもです。もしあなたが、右目照準・右手射撃ができるのなら、多くの問題は気にしないでよいものになります。(イングランド北部)
  • 3つの選択肢があります:
    1.野球を始める…右利きの打者が投手の方を見るのは左目です。クロス・ドミナンスが有利になる唯一のスポーツです。
    2.スモールボアライフルでの射撃を20年ばかり続けたところ、私の効き目は右に変わりました。効き目が変わるまで射撃を楽しんでください。
    3.(これは真面目なアイデアです)私の知り合いに、元陸軍所属のピストルシューターがいます。彼は右手で銃を持ちますが、射撃姿勢を調整することで左目で照準を行っていました。彼を見る限りではうまくいっているように見えました。(国籍不明)
  • 私は、利き手は右、効き目は左のブルズアイシューターです。その上で、私は極端なクローズド・スタンスで撃っています。私にはこのスタンスは非常に安定していますが、顔をかなり右方向に向けなければならないのが難点になっています。このことから、射撃時にはメガネの内側を見ることを余儀なくさせています(Vargas製の射撃用メガネは、鼻掛け部分に近い位置を見ようとする人にとっては調整が難しい)。
    私からの提案は、可能な限り(安定性を失わないことが前提)オープン・スタンスで撃つことです。つまり、できるだけターゲットに正対して撃てという意味です。このことにより、首を無理に標的方向に向けようとすることから生じる悪影響を最小限に抑えてくれます。また、こういったスタンスで撃てば目の老化に合わせた特別な射撃用メガネを使用することも容易になります。日常生活向けに処方されたメガネを使用している場合でも(訳者注:歪みが少なくなるレンズの中心点が真正面にある、普通のメガネということ)、オープン気味なスタンスで撃てば良好な補正が行われているレンズの部分に近い場所で照準することができます。
    私は、自分がクロス・アイ・ドミナンスであることは、自分の射撃にそれほど大きな悪影響を及ぼしてはいないと思っていました。それは、極端なクローズド・スタンスによる顔向けの難しさのほうがずっと大きな問題だと感じていたからです。実際のところ、オープン・スタンスで撃つのならばクロス・アイ・ドミナンスはたいした問題にはならないと思います。いずれにせよ、こういったことをいろいろと試すのは、視力に衰えが生じてくるより前に行うべきことです。
    以上のことは、私自身の経験から言えることです。幸運を。(アメリカ・ワシントン州)
  • 私もクロス・アイ・ドミナンスですが、右目に補正用レンズを、左目にはブラインダーを着けて撃っています。全く問題はありません。
    最初は、メガネを使わずに左目照準を試してみました。左目は効き目だけあってよく見えるのですが、スタンスが決まらず苦しむことになりました。
    私はアーチェリーもやりますが、左目で照準し、左手で引きます。ピストルを撃つのと同じように弓をグリップするように心がけるようにしてから、本当に上手く撃てるようになりました。(国籍不明)

以上は、大勢の人が「自分の場合、どうだったか」という体験談を書き込んでくれたトピックでしたが、これとは別にトップシューターの中にもクロス・アイ・ドミナンスの人はいるぞということが、具体的な名前を挙げて提示されたトピックがあります。以前紹介した炎上狙いがミエミエのタイトルだったにも関わらず中身は予想外に有用な話題ばかりになった、奇跡のトピックです。

なんでEVO10ってクソなの?

引用元:TargetTalk : Why Do So Many Dislike the Evo 10?


  • 射撃用メガネやアイリスについて言っておかないとならない私自身のハンディキャップがあります。私の手は右利きですが、効き目は左です。ライフルなら通常のメガネで左目をブラインダーで隠せば右目で撃つことができます。けれどピストルでは無理です。そういう理由があって、私はピストル専用の射撃用メガネ作りました。私の処方箋に則って作られた左目用レンズ、そして右目用のブラインダーで構成されています。私はピストルを右手で構えて左目で狙います。たくさんの人に、「そんな撃ち方では、オリンピックのチーム入りは絶対に無理だぞ」と言われます(笑)。
    真面目な話、「それではスコアは頭打ちになる」という忠告は再三受けてきました。けれど、そんなことはどうでもいいことです。私にとっての射撃の楽しさは変わりません。もし500しか撃てなかったとしても同じです。得点にかかわらず、射撃は身体的、特に精神的に私をリラックスさせてくれます。(カナダ、モントリオール)
  • >私はピストルを右手で構えて左目で狙います。たくさんの人に、「そんな撃ち方では、オリンピックのチーム入りは絶対に無理だぞ」と言われます
    1996年オリンピックのエアピストルで優勝したRoberto Di Donnaは、手が右効き・目が左利きです。Googleの画像検索に名前を入れれば射撃しているところの写真を見ることができます。(ドイツ)
  • 右手・左目の射手で他に成功した人というと、Andrea Amoreがいます。2013年のワールドカップファイナルinミュンヘンの勝者です。(イングランド北部)
  • Antoaneta Bonevaは、近年最も成功した右手・左目射手の1人です。
    ここ3年間のワールドカップの結果だけ見ても、金4、銀2、銅3を獲得しています。
    彼女は女性にありがちですが腕が大きく湾曲していまして、右腕の延長線が左目に一致するという特徴があり、クロスアイ・シューティングは少なくても彼女にとっては合理的な射撃方法です。(イギリス・ルイスリップ)
  • 皆さん、右手・左目の射手についてのご指摘ありがとうございます。しかし、なんということでしょう!! これまで、上手く撃てない言い訳にしていたのにもう使えません!(笑)(カナダ、モントリオール)

みなさんの意見をまとめると、クロス・アイ・ドミナンスの場合におすすめできる対応としては、下記のような感じになるということのようです。

利き手が右・効き目が左:ブラインダーなどを使って効き目を覆い、右目照準・右手射撃をするのがおすすめ。視力がないなどの理由でそれが無理なら左目照準・右手射撃が次善の策になる。
利き手が左・効き目が右:左利きの人は右手を使うことに(その逆の場合よりも)慣れていることが多いから、右目照準・右手射撃をするのがおすすめ。

ただ、それぞれ異論を述べる人もいるみたいですので、「これで決まり」とは言いづらいものがあります。「両方を試して良さそうな方を選びましょう」という、ありきたりな結論しか出せないのが心苦しいところです。

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