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ノーベルアームズ new3Xタクティカルマグニファイア 製品レビュー

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「ちゃんと使えるマグニファイア」として評価が高い、ノーベルアームズの3Xタクティカルマグニファイアがマイナーバージョンアップしました。ロック解除ボタンの形式の他、高さが同社製のドットサイトベストセラーであるT1にピッタリと合うようになった点が大きな違いです。


3Xタクティカルマグニファイアの発売は今から5年前、2014年のこと。発売以来、「普通に買える値段で、ちゃんと使えるマグニファイア」としてほぼ唯一の選択肢としての地位を守り続けてきた人気製品が、このたびちょっとだけバージョンアップしました。

新型の製品情報自体は昨年の夏頃にはすでに頂いていたのだけれど、実際に店頭で発売開始になるのがいつ頃になるのかが不明でずっとお蔵入りになっていた記事なのですが、さっき調べてみたら普通にAmazonとかで「2019年新モデル」として発売されていたので、書いてあった記事を急遽公開することにしました。新型と旧型の違いというのは、実のところ並べてみて初めて何が変わったのかがわかるレベルです。しかし、この細かい違いがまたツボを抑えた改良になっているのが魅力です。すでに所持している人でも、新規にもう一個購入したくなる勢いのバージョンアップと言えます。

new 3X TACTICAL MAGNIFIER
倍率:3倍(固定)
レンズ径:28mm
チューブ径:30mm
全長:109mm
重量:346g
アイリリーフ:50mm
発売:2019年頃?
価格:24,840円

ドットサイトの後ろに直列に並べるように取り付けて、ドットサイトを通して見える映像を拡大する照準機器が「マグニファイア」です。マウントに工夫があって、簡単に取り外したり、横にスイングして「どける」ことができるようになっていたりするのが特徴で、近距離用にドットサイト、遠距離狙撃用にはスコープ的な使い方ができるのが利点です。

「遠距離近距離どちらでも使える万能サイト」みたいなものを簡単に実現できるという、とても中二病マインドをくすぐる格好よい響きに心惹かれるユーザーは多いらしく、実物・レプリカ品含めてたくさんの製品が出ていますが、実際に照準器として使うことを考えると満足な性能のものはあまりないというのが実情だったりします。もともとドットサイトのドットはスコープのレティクルに比べれば大きめな上に、レンズ性能がよほどよくなければ滲みや歪みがある程度はあるのが普通なので、ドットサイトをドットサイトのまま等倍で使うなら多少の滲みや歪みも許容範囲だったとしても、マグニファイアで拡大してしまうと「さすがにこれはちょっと」というレベルになってしまうことがほとんどだからです。

針のように小さく鋭く滲みも歪みもないドットを投影する高性能なドットサイトと、明るく光る点なんていう光学的にはハードルが高い対象物をキレイに拡大するマグニファイア、この2つが揃わないとドットサイト+マグニファイアの組み合わせは使い物になりません。コストさえかければいくつか選択肢は存在しますが、ドットサイトと合わせてせいぜい数万円程度で十分に使い物になる組み合わせはないかと言われれば、選択肢はただ一つになってしまいます。ノーベルアームズの3Xタクティカルマグニファイアと、コンバットT1ドットサイトの組み合わせが、それです。

欠点、というか不満点が無かったわけではありません。サイドスイング式のマウントのロック解除ボタンが、「手前から奥」に向かって押す形式になっているのは、奥から手前に引っ張る形の他社製品と比べてとっさの操作がし辛いという意見を良く聞きました。また、高さも微妙にコンバットT1とズレていて、直列に並べてレールに装着するとちょっとだけ見た目が美しくないという弊害もありました(実用上は問題ないレベルなのですが)。
 

2014年に3Xタクティカルマグニファイアが発売になったときのレビュー記事より、T1ドットサイトと直列に並べたところの写真を再掲載します。ちょっとだけ高さが変わってしまっているのがわかります。


今回紹介する新型の3XタクティカルマグニファイアをT1ドットサイトと並べたところです。高さも位置もピッタリと合っていますね。これで色も同じ黒だったら一つの繋がったサイトに見えそうなくらいのフィットっぷりです。


従来品と新型の比較。マウントや本体の高さには変化はありませんが、間に挟まっているライザープレートの厚みが大きく違うのがわかります。計測してみましたが、従来品のライザープレートは厚さ7mm、新型は3mmでした。


実際にはこんな使い方はしませんが、レールの上で向かい合わせになるように装着してみました。新型のほうが従来品よりも4mm低くなっているのがわかります。


直列に装着したときの、マグニファイアとT1ドットサイトの境界をアップで撮影してみました。あえて色違いにしてあるのは、同じ黒色だと「どこからがドットサイトで、どこからがマグニファイア」かわからなくなりそうだからというのも理由の一つです。


従来品と新型とで大きく違うのはもう一点、ロック解除のボタンを押す方向があります。従来品は手前から奥に押しますが、新型は奥から手前に引っ張る形になります。ライフルを肩付けして狙いながらでも、ぐいっと手前に引っ張ってボタンを解除できるので操作性はずっとよくなったと言えるでしょう。


直列に並べた状態と、サイドにスイングした状態。「形がよく似ている(政治的に配慮のある表現)」Aimpoint製のマグニファイアにはロック解除ボタンがなく、バネの力だけで保持されており、力任せに横に倒したり戻したりする方式でした。バネの力は相当に強く、トイガン用のマグニファイアで同じやり方をしたら、システマのトレポンみたいに死ぬほど頑丈に作られてる製品を除き、ほとんどの製品でマウントベースごとモゲてしまうのではないかというキツさです。ボタンによるロック解除方式にしたのは正解だったと思います。



実際にT1ドットサイトで使用してみたところです。拡大してもドットの形がヘンになったりすることなく、くっきりと中心にまんまるの円になって光って見えるのはさすがといったところですね。
ドットサイトによる照準と、それを拡大した精密な照準を、ライフルを構えたまま切り替えられるというのは予想以上に気分が良いものです。


見た目は従来品とそれほど大きくは変わっていませんが、実際の使い勝手の良さと、T1ドットサイトとの組み合わせでの美しさは、まるで別物といっていいレベルで進化しているマイナーバージョンアップ版の新型3Xタクティカルマグニファイア。光学機器としての性能の高さは折り紙付きなわけで、これはまた「マグニファイアのド定番」製品として定着するのは間違いないんじゃないでしょか。

2019年発売、定価は24,840円です。

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