第27回APSカップ本大会


apscup-01猛暑日となった7月16日、東京・浅草にある都立産業貿易センター台東館4Fにて第27回APSカップ本大会が開催されました。

「第1回APSカップのお知らせ」が銃専門各誌に掲載されたのが1992年のことです。それから四半世紀ちかく、ほとんどルール変更もなしに絶えることなく開催され続けるイベントになるということを当時予測していた人は決して多くはなかったと思います。エアガン業界や、射撃スポーツ界にも大きな影響を与えていることは間違いありません。

スタッフの皆さんの処理能力や会場キャパシティに限界があるため参加人数はある程度は絞っているとのことですが、それでも2日めのハンドガンクラスだけでオープンサイト部門159人、フリーサイト部門60人の合計219人もの大規模シューティングマッチとなっています。年に数回、全国各地で開催されている「公式記録会」の参加人数も100人を超えることが珍しくないようです。

APSカップ本大会には、私(池上)も毎年参加しています。初めて公式大会に参加したのは1996年3月、川越のケイ・ホビーで開催された公式記録会でした。「初参加の怖いもの知らず」でプレッシャーを全く感じていなかったのが良かったのか、その時に出した184点が現時点においても公式での最高得点になってしまっています。その記録のおかげで「初のマスターバッジ保持者」となりましたが、自己ベストが更新できていないのでバッジ更新もできない状態が続いています。「日本で一番マスター歴が長い」なんて冗談めかして言うこともあったり。本大会での最高順位は確か3位だったと思いますが、それもけっこう昔の話です。

今回はそこそこ良い点が撃てました。プレート競技こそ4枚残し(-16点)と失点しましたが、シルエットでは立ちで満射、伏せでは9m、10mでそれぞれ2発ずつ使って6、7mの2枚を残すのみ(-5)、そしてブルズアイでは満射、合計で179-6xでした。「これなら表彰台には登れるんじゃないかな」とか思っていましたが180点台が3人もいらっしゃったため結果は4位となりました。レベル高いなあ……。
 

apscup-opensightAPSカップハンドガン部門オープンサイト部門入賞者。私は1点差で表彰台に登れませんでした。優勝は仙台APSシューティングクラブ代表の赤間さんです。


apscup-freesightこちらはフリーサイト部門(ダットサイトやスコープが使えるカテゴリー)の入賞者です。「ひたすらブルズアイ」でいつも高得点を出されているエンドウさんが3位、「初参加・初表彰台」という快挙です。


apscup-gc本戦終了後に行われたグランドチャンピオン決定戦です。奥から本大会フリーサイト部門優勝の細野さん、公式フリーサイト部門最高得点の加藤さん、公式オープンサイト部門最高得点の奥さん、本大会オープンサイト部門優勝の赤間さんの4人です。かなりのデッドヒートになりまして、2枚残しで細野さんと加藤さんが同点となったため、サドンデス方式でのシュートオフとなりました。


APSカップは一般的には「精密射撃系のシューティングマッチ」に分類されますが、実際には制限時間が短かく、スピードシューティング系にかなり近いところがあります。変わった形のターゲットや、様々な距離に置かれたターゲットを撃ったりという変則的な要素もてんこ盛りです。とはいえ、ブルズアイに最も多くの得点配分(100/200)が置かれていることからもわかるとおり、あくまで基本はブルズアイであり、他の競技はその応用である……という考えが根本にある競技だと思います。

APSカップで良い成績を出したいなら、まずはブルズアイ・プレート・シルエットの3種類があるステージのうち他の2つは無視してブルズアイに絞って練習を積み重ね、そこでしっかりとした技術の土台を作った上で、その技術を使って他の2つを攻略していく……というのが「王道」なのだと私は思っています。それもあり、まずは基本のブルズアイをしっかりやっていこうということで、独自にAPSカップのブルズアイターゲットをベースにしたオリジナルのターゲットを作り、それを一部に使った「ピンポイントシューティング」、後にブルズアイだけを行う「ひたすらブルズアイ」というマッチを開催しています。

2015年からはそれに加えて「ひたすらシルエット」も始めました。得点配分こそ3種目の中で最も少ない(40/200)ものの、本番では最も大幅な失点をしやすいシルエット競技をなんとかしよう、というのが趣旨です。違う距離に置かれたターゲットを順番に撃っていく本番の形式とは違い、同じ距離に並べたターゲットを同じように狙って同じように撃っていく、それを繰り返すというものです。どんなスポーツでも「愚直に同じ動作の繰り返しを行うことで技術を完全に自分のものにする」というのは練習方法の基本だと思います。「シルエット・立ち・10m」を撃つ技術は、「シルエット・立ち・10m」を何度も繰り返して撃ち続けることでしか身につかないのではないか、ということです。

最初は10mだけだった「ひたすらシルエット」ですが、昨年(2016年)のAPS本大会で、「10mは当たるが、それ以外の距離のターゲットを落とせない」自分にガクゼンとしまして、毎月距離を変えて開催するようになりました。APSルールの中で流れで撃つ分には簡単に思える7m、6mといった近距離のシルエットも、それだけをひたすら撃ち続けるとなるとなかなかパーフェクトとはいかない難しさがあることも、「ひたすらシルエット」を開催してみて初めて身にしみて理解できたことでもあります。

今回のAPSカップ本大会は、「ひたすらシリーズ」を続けてきた成果が見事に、ちょっと自分でも出来過ぎなんじゃないかって思うくらいに発揮できた大会となりました。もちろんこれは私だけの成果じゃなく、「本戦ルールからごく一部だけを抜き出して、そればっかり延々と行う」なんてマッチを応援してくれて、参加していただける皆様のおかげです。私は基本メンタルがヨワヨワですから、参加してくれる方がいなければとっくの昔に心が折れてました。「これ面白いよ」「(技術向上に)役に立つよ」と言ってくれる方がいたからこそ、続けてこれました。

これからも「ひたすらシリーズ」は続けていきます。応援、ご参加、よろしくお願いします。とりあえず次回の「ひたすらブルズアイ」は、29日の土曜日に新宿MMSにて午後5:00よりスタートです!

hitasura-b-mms




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1 Response to 第27回APSカップ本大会

  1. オータケ

    グラチャン戦の加藤さんと奥さんの部門の記述が間違えてますよ〜。
    加藤さん←オープン最高得点
    奥さん←フリー最高得点

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プロフィール

 
池上ヒロシ
各種雑誌にてライターをやっています。
銃器の構造、歴史、射撃技術などが得意分野です。メインフィールドはピストルを使った精密射撃です。
 
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